パネルスクリーニングから濃度反応性の評価、種間比較、プロトン感受性解析まで、GPCR機能アッセイサービスを幅広く提供しています。独自技術(特許:日米で成立、欧州審査中/公開番号 WO/2020/026979)により、従来評価が難しかったオーファンGPCRやGi/o・G12/13共役受容体を含む様々なGPCRを解析します。試験担当者と直接相談でき、24時間以内に対応します。

パネルアッセイ

高感度パネルアッセイサービスです。小規模パネルFlexPanel48からヒト最大294受容体・マウス250受容体以上を網羅する大規模パネルまで幅広く対応し、対象受容体群の活性プロファイリングを効率的に行えます。受容体の入れ替え・追加やマウスオルソログへの変更など完全にカスタマイズ可能で、オーファンGPCR解析からオフターゲット安全性評価まで幅広い用途に活用いただけます。

  • 最大ヒト294受容体、マウス250受容体の大規模網羅的GPCRパネル
  • 13疾患領域の関連GPCRを各48種取り揃えた FlexPanel48 疾患領域パネル
  • 化合物のオフターゲット作用を横断的に評価する GPCR Safety Panel
  • 任意の数の受容体に対しアッセイモード・マウスオルソログを自由に組み合わせるアラカルトパネル

パネルアッセイ対象受容体の一覧はこちらからご覧いただけます。ご質問はフォームよりお気軽にお問い合わせください。

FlexPanel48

ヒト48受容体のお求めやすくカスタマイズ自在な小規模パネルです。ヒト・マウスの受容体を48種自由に組み合わせたカスタムパネルを構築することもできます。

  • アゴニスト、アンタゴニストの2通りのアッセイモード。オーファン受容体はアゴニストモードのみ
  • 同一パネル内でアゴニストモード、アンタゴニストモードを混在させることも可能
  • 任意の受容体を他のヒト受容体やマウスオルソログに交換可能

パネル対応全受容体一覧表はこちら

疾患領域パネル

13の主要疾患領域に対応しました。

疾患領域

  • DISGENETの最新の遺伝子疾患関連データに基づき選定した、各疾患領域と関連性の高いGPCR48種で構成(2026年1月更新)
  • アゴニスト・アンタゴニストの2モードに対応し、受容体は自由に入れ替え・カスタマイズ可能
  • 疾患領域パネル受容体一覧表はこちら

カスタムパネル

550種以上のヒト・マウスGPCRから、任意の48受容体を自由に選択できます。

FlexPanel48 実施例
内分泌代謝領域・アゴニストモード
TAK875 vs FlexPanel48 Metabol/Endocrinol

図1. TAK-875の内分泌代謝領域パネルアッセイ
TAK875 Concentration-response curve

図2. TAK-875の濃度反応曲線

FlexPanel48 内分泌・代謝パネルを用いた糖尿病開発薬TAK-875のアゴニストモードアッセイ(図1)。長鎖脂肪酸受容体 FFAR1に選択的なアゴニスト活性が見られた。また、濃度依存性も確認された(図2)。

内分泌・代謝領域パネル受容体
精神疾患領域・アンタゴニストモード

FlexPanel48 精神疾患パネルを用いた、オピオイド中毒治療薬naloxoneのアンタゴニストモードアッセイ(図3)。オピオイド受容体 OPRD1, OPRK1, OPRM1に選択的なアンタゴニスト活性が見られた。また、それぞれの受容体で濃度依存性が確認された(図4)。

精神疾患領域パネル受容体

図3. Naloxoneの精神科領域パネルアッセイ

図4. Naloxoneの濃度反応曲線

大規模網羅的パネル

ヒト、マウスの大規模で網羅的なパネルアッセイです。

  • ヒト リガンド既知受容体200種、オーファン受容体94種
  • マウス リガンド既知受容体187種、オーファン受容体63種

図5. Carvedilolの大規模網羅的パネルアッセイ
CarvedilolDR_sizeadjusted

図6. Carvedilolの濃度反応曲線

ヒトリガンド既知GPCR 200種に対する、降圧薬carvedilolのアンタゴニストモードアッセイ(図5)。アドレナリン受容体α1A, α1B, α1D, β1, β2に選択的なアンタゴニスト活性が見られた。また、それぞれの受容体で濃度依存性が確認された(図6)。

Safety Panel

当社のGPCR Safety Panelは、創薬・前臨床研究における候補化合物のオフターゲット活性を評価するために設計されています。これらのパネルには、一般的な副作用との関連が知られているGPCRが含まれており、医薬品研究開発において実用的なリソースとなります。代表的な24受容体を揃えたGPCR Safety Panel、より厳密な評価のためSafety Panel受容体と同じファミリーに属する55受容体を網羅したGPCR Safety Panel Premiumがあります。

主な利点

  • オフターゲット作用の早期検知: 化合物のオフターゲット作用を創薬の早期に検知し、構造活性相関(SAR)研究を通じた最適化に供します。
  • 副作用の予測: 臨床的な副作用を研究開発初段階で予測します。当社パネルはヒトGPCRを用いるため臨床での作用と高い相関性があると考えられます。
  • 高い費用対効果: in vitro試験によりGPCRに対する化合物の作用を安価に評価できます。
  • 生理作用との関連性: 当社の独自のGPCR活性試験は、化合物の生理作用と高い関連性を持ち、安全性プロファイルの予測に役立ちます。
  • 研究の加速: 短期間でオフターゲット作用の情報を提供し、早期に安全リスク評価を行うことができます。
  • 柔軟で効率的: ヒトGPCRに加え、マウスオルソログでの評価も可能です。その他前臨床研究で使用される種のオルソログにも迅速に対応します。
  • 候補化合物比較の指標: 主要な候補化合物に対するベンチマークとして、研究開発戦略の立案・実施を支援します。

パネル受容体リスト

  • それぞれパネルをカスタマイズし独自のパネルを作ることができます。また任意の受容体を他のヒト受容体やマウスのオルソログに置き換えられます。
パネル
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濃度反応性解析

パネルスクリーニングに加えて、当社の受容体ライブラリ内のあらゆるGPCRを対象に、化合物の力価・有効性を特性評価する濃度反応性解析を提供しています。これには、信頼性の高い試験方法が乏しく長年評価が困難であったG12/13共役受容体も含まれます。アッセイモードはアゴニスト、逆アゴニスト、アンタゴニスト、PAM、NAMに対応し、濃度数、反復回数、化合物の組み合わせなど試験デザインは完全にカスタマイズ可能です。結果はシグモイド曲線フィットとEC50/IC50値として提供され、SAR解析やリード最適化に必要な定量的薬理データを得ることができます。

実施例

アゴニストモード:AGTR1に対するアンジオテンシンIIの濃度反応曲線。AGTR1を発現するレポーター細胞を各濃度アンジオテンシンIIに曝露しました。

アンタゴニストモード:AGTR1に対するバルサルタンの濃度反応曲線。AGTR1を発現するレポーター細胞をアンジオテンシンII存在下で各濃度バルサルタンに曝露しました。

G12/13共役受容体:LPAR6に対するLPAの濃度反応曲線。G12/13共役受容体は、歴史的にアッセイが最も困難なGPCRの一つであり、LPAR6はその代表例です。当社プラットフォームが他のGPCRと同等の信頼性でG12/13共役受容体を評価できることを示しています。

種間比較

GPCRは種間で著しい薬理学的差異を示すことがあり、ヒトと非ヒトオルソログの間でリガンドの力価や受容体感受性が大きく異なる場合があります。そのため、前臨床知見が種を超えて再現されることを確認することは、医薬品開発における重要なステップです。当社のプラットフォームは、同一のアッセイ条件下でヒトと動物のGPCRを直接比較することを可能にし、候補化合物の選定やIND申請を見据えた試験における橋渡し的な知見を提供します。

実施例

種間の薬理学的差異を示す例として、FPR1とC5AR1のヒト・マウスオルソログについて、複数のアゴニスト・アンタゴニストに対する応答を比較しました。FPR1では、WKYMVMはヒト・マウス両受容体で同程度のアゴニスト活性を示しましたが、fMLPはヒトオルソログにおいて顕著に高い活性を示しました。C5AR1では、C5aとアバコパンのいずれについても、ヒトとマウスの受容体間で明確に異なる応答が見られ、片方のオルソログのみを評価した場合には見逃されうる種依存的な薬理学的差異が浮き彫りになりました。

プロトン感受性解析

GPR4、GPR65、GPR68、GPR132を含む一部のGPCRは細胞外プロトンによって活性化され、生理的・病理的なpHセンシングに関与しています。ここに示す濃度反応曲線は、当社のプラットフォームがこれらの受容体のpH依存的な活性を確実に捉えられることを示しており、従来のリガンド-受容体系と同等の感度でプロトン感受性GPCRの機能的特性評価を可能にします。

代表的な受容体におけるプロトン感受性を特性評価するため、GPR4、GPR65、GPR68、GPR132のpH依存的な活性を測定しました。4つの受容体すべてで、より低いpH値において活性の増加が見られ、細胞外プロトンによる活性化と一致する結果が得られました。応答は生理的範囲から軽度酸性域(pH 6.8〜8.0)にかけて良好に分離されており、当社のプラットフォームがプロトン感受性GPCR全般にわたるpH依存的シグナリングを段階的に確実に捉えられることを示しています。